http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1075814605/798 > だいたい、「f-w唇音転呼音」とやらがあったとしても
> ふつうその音を「ゐ」なんてひらかなで記し表はすものぢゃありません。
しかし,『源氏物語大成』には多数出て来るぞ。
「すまゐ」
1 夕 0116-02 すまゐのさまもめつらしきにあか月ちかくなりにけるなるへしとなりのいゑいゑ
2 夕 0133-07 すまゐいとあはれなりみあかしのかけほのかにすきてみゆその屋には女ひとり
3 末 0207-06 きむのねをおほしいててあはれけなりつるすまゐのさまなともやうかへ
4 賢 0369-06 給てとみにものもの給はすさまかはれる御すまゐにみすのはし御き丁もあをにひ
5 須 0395-04 給へと人しけくひたたけたらむすまゐはいとほいなかるへしさりとてみやこ
6 須 0418-08 たまへられぬ御すまゐをうけ給はるもあけぬ夜の心まとひかとなんさりとも
7 須 0427-14 けりとみたてまつるかの御すまゐにはひさしくなるままにえねむしすくすましう
8 須 0428-01 おほえ給へとわか身たにあさましきすくせとおほゆるすまゐにいかてかはうちくし
9 須 0436-08 にてみいれたるなりけりとおほすにいとものむつかしうこのすまゐたへかたく
10 明 0449-11 んゑしはかきをよふましとみゆ月ころの御すまゐよりはこよなくあきらかになつかしき
ほか52行。
「やまゐ」
1 上 1084-03 そのころの右大將やまゐしてしし給けるをこの中納言に御賀の程よろこひくはへ
2 柏 1246-11 てやまゐつきぬとおほえはへしにめしありて院の御かのかくその心みのひまいり
3 総 1657-10 いたらぬ事なくし給へともののつみめきたる御やまゐにもあらさりけれはなにの
4 総 1658-01 しゐてとまらはやまゐに事つけてかたちをもかへてむさてのみこそなかき心
5 浮 1916-02 は身のやまゐをもく侍てとのゐつかまつる事は月ころをこたりて侍れはあんない
6 蜻 1943-06 心ちにも侍らぬをみな人つつしむへきやまゐのさまなりとのみものすれは
7 手 2047-02 はやまゐになり給しをおほしあはするにもさすかに心くるしうてかたかたに